静岡県の銀行と言えば、地銀は
- 静岡銀行
- 清水銀行
- 静岡中央銀行
- スルガ銀行
の4行があり、信用金庫は
- しずおか焼津信用金庫
- 静清信用金庫
- 浜松いわた信用金庫
- 沼津信用金庫
- 三島信用金庫
- 富士宮信用金庫
- 島田掛川信用金庫
- 富士信用金庫
- 遠州信用金庫
の9行が存在、合計13行が存在しています。
各銀行、静岡の不動産投資に対する融資姿勢、エリアなどについてまとめてみました。
静岡銀行と不動産投資融資
静岡銀行は、静岡県内の不動産投資を、ほとんどやっていません。
やっているとしても、地主の方、エリートサラリーマン向けです。
新規の場合、金利が高く、年収や資産の条件も厳しめです。
静岡銀行の心内を察するに、おそらく「脱静岡」をしたいのだと思います。
静岡県内で美味しい融資先が正直ないので、不動産に関しては関東の不動産をメインに、取り扱っているようです。
逆に、静岡県内在住で、少しずつ取引をしていけば、関東の物件で不動産投資を行う際には、味方になってくれる可能性はあります。
とはいえそうなると、他のメガバンクなども視野に入ってくるでしょうから、難しいところではありますが…。
清水銀行と不動産投資融資
清水銀行は、静岡県内の不動産投資を行っています。
SBIと連携してから、少し方針が変わってくる可能性はゼロではありませんので、一概には言えません。
正直なところ、静岡県内の不動産投資を行うにあたって、検討の余地は十分ある銀行だと思います。
静岡中央銀行と不動産投資融資
街を歩いていると、ふと通り過ぎてしまう静岡中央銀行。
残念ながらあまり情報がありません。
しかし静岡銀行、清水銀行と異なり、第2地銀である静岡中央銀行は、今後の生き残り戦略を考えているはずです。
となると、正直やはり静岡の不動産担保ローンは、美味しく見えてしまうはず。
話くらいは聞いてくれるかもしれませんね。
スルガ銀行と不動産投資融資
スルガ銀行は皆様ご存知の通り、かぼちゃの馬車事件の後処理で忙しいのか、そのダメージが残っているのか、2018年ごろから不動産投資に対する融資は一時的に閉めていました。
しかし少しほとぼりが冷めて、2020年くらいから融資を再開。
関東エリアに絞って再開していますが、今まだゴタゴタしているので、正直どうなっているのかはわかりません。
ただ、スルガ銀行の内情を察するに、おそらく銀行全体としては「脱静岡」をしたい、つまり静岡の市場はもう見限って、関東の市場へシフトしたいという思いが伺えます。
その辺の事については、色々出ているスルガ銀行に関する書籍を読めば、わかってくるでしょう。
信用金庫と不動産投資融資
静岡で不動産投資を始める、静岡県内在住の方にとって、信用金庫は大本命です。
おそらく、信用金庫から不動産投資を始める事になると思います。
信用金庫は「信用金庫法」という法律によって縛られているため、不動産投資にするにあたって
- 不動産が信用金庫のエリア内
- 法人所有なら、法人の登記が信用金庫のエリア内
- 購入者の居住地が、信用金庫のエリア内
である必要があります。
ですので、まずは「静岡県内在住である」事が、信用金庫の融資を使って、静岡県で不動産投資を始めるには必須の条件になります。
その上で
- 物件所在地
- 法人登記地
が、信用金庫のエリア内である必要が、あるわけですね。
参考資料:一般社団法人全国信用金庫協会
- 地区内に住所または居所を有する者
- 地区内に事業所を有する者
- 地区内において勤労に従事する者
- 地区内に事業所を有する者の役員
- 地区内に転居することが確実と見込まれる者
<事業者の場合>
従業員300人以下または資本金9億円以下の事業者信用金庫と銀行・信用組合との違い | 一般社団法人全国信用金庫協会全国信用金庫協会(全信協)の「信用金庫と銀行・信用組合との違い」について。しんきんは地域に生まれ、地域と共に生きる金融機関です。信用金庫業界のポータルサイトとして全国の信用金庫のご紹介やサポート案内等、信用金庫に関するさまざまな情報を紹介します。
ではその「信用金庫のエリア」って何という話ですが、これは
- 信用金庫の支店があるエリア
という意味です。
例えばしずおか焼津信用金庫さんであれば、Googleマップで支店を検索すると
- 焼津
- 静岡
- 富士
に出てきます。
これがエリアです。
上記3エリアに
- 代表者が住んでいる
- 法人が登記してある
- 物件が存在している
場合、しずおか焼津信用金庫さんから融資してもらえる可能性が、あるという事ですね。
わかっていただけたと思いますが、信用金庫法はかなりやっかいな法律です。縛りがキツ過ぎます。
ゆえに、信用金庫側も融資先が限られてしまうので、その地域の不動産投資に対してはある程度寛容にならざるを得ない(そうしないと融資先がない)という事にも、なってくるわけですね。
信用金庫法のせいで苦しんでいるわけですが、おかげで不動産投資に対する融資も寛容であるという…複雑な気持ちになります(笑)
信用金庫別に、ザッとしたエリアを見ていきましょう。
- しずおか焼津信用金庫…焼津、静岡、富士
- 静清信用金庫…静岡
- 浜松いわた信用金庫…浜松、磐田、袋井、掛川
- 沼津信用金庫…沼津
- 三島信用金庫…三島、長泉、裾野、沼津
- 富士宮信用金庫…富士、富士宮
- 島田掛川信用金庫…焼津、藤枝、島田、静岡
- 富士信用金庫…富士、富士宮
- 遠州信用金庫…浜松、磐田
いかがでしょうか。
自分の居住地近くで不動産投資をするならば、上記の信用金庫のどこかに話を持っていくのが、1番スムーズかもしれません。
逆に
将来引っ越すかも
まだ転勤があるはず
という方にとっては、あまり向いていませんね。